デビュー以来”社会のあぶれ者”を描き続けてきた井筒和幸監督の真骨頂ともいえる最新作が12月に公開されます。
今回はそんな注目の映画『無頼』のあらすじやキャストについてまとめていきます。
映画『無頼』のあらすじと注目ポイント
舞台は戦後の日本。
高度経済成長、オイルショック、バブルの到来から崩壊まで、目まぐるしい変動を遂げた昭和の時代に、何にも頼らず世間のまなざしにあらがい続けた”無頼の徒”がいました。
男はやがて家庭を持ち、自分のようなはみ出し者を束ねて命がけの裏社会を生き抜いていくという、アウトローたちの群像劇です。
主演は元EXILEの松本利夫さん。
主題歌は泉谷しげるさんが担当するなど、ビッグネームが続き期待が高まります。
キャストは全部で400余人にも上る大掛かりな撮影となり、予告編からも昭和の匂いがプンプンする映像では現代の風景や人間模様の違いを楽しめるはずです。
映画『無頼』の主要キャスト

- 松本利夫
- 柳ゆり菜
- 木下ほうか
- ラサール石井
- 小木茂光
松本利夫
EXILEのパフォーマーとして知られていた松本利夫さんは、2015年いっぱいで同グループを引退すると、劇団EXILEで組長として活躍するなど活動の場を広げています。
『LONG CARAVAN』(2009年)で映画初出演にして主演も果たすと、有村架純さん主演の『リトル・マエストラ』(2013年)や宮藤官九郎監督の映画『謝罪の王様』(2013年)など話題作への出演を続けてきました。
2014年にはドラマ『ビンタ!~弁護士事務員ミノワが愛で解決します~』で主演を務め、山口紗弥香さんや西村正彦さんといった実力派俳優と共演するなど、パフォーマンスだけでなくその演技力が注目されています。
柳ゆり菜
グラビアアイドルとして活動していた柳ゆり菜さんは、2014年に朝ドラ『マッサン』に出演し、半裸ポスターモデルを演じたことで話題に。
その後、山下智久さん主演ドラマ『アルジャーノンに花束を』(2015年)や大人気漫画が原作のドラマ『彼岸島 Love is over』(2016年)などに出演しキャリアを積んでいきます。
劇団ひとりさんが演出を行ったドラマ『べしゃり暮らし』(2019年)では、駆け出しの女芸人として相方役の小芝風花さんと息の合った漫才を披露しました。
映画ではモントリオール世界映画祭に出品された『純平、考え直せ』(2018年)でヒロイン・山本加奈役を演じ、その演技力が高く評価されています。
体当たりの演技とキュートなルックスで人気急上昇中の若手女優・柳ゆり菜さんの今後に注目です。
木下ほうか
16歳のときに井筒監督の映画『ガキ帝国』(1981年)のオーディションに合格し、俳優デビューをした木下ほうかさん。
ドラマ『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(2014年)で、吉瀬美智子さんの夫役を演じ話題になると、「痛快TV スカッとジャパン」で演じた”イヤミ課長”で大ブレイクしました。
その後はドラマ『下町ロケット』(2015年)や『麒麟がくる』(2020年)、映画では『22年目の告白-私が犯人です-』(2017年)、『空飛ぶタイヤ』(2018年)など数々の作品に引っ張りだこの名バイプレーヤーとして大活躍中です。
ラサール石井
お笑いタレント・俳優などさまざまな顔を持つラサール石井さんは、特に1996年から放送されたテレビアニメ『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の主人公・両津勘吉の声優として知られています。
1977年に石原裕次郎さん主演の人気ドラマ『太陽にほえろ!』でドラマデビューすると、『3年B組金八先生』第5シリーズや、『てるてる家族』(2003年)『カーネーション』(2012年)『あさが来た』(2016年)などの朝ドラにも多数出演し、幅広い層からの支持を得ています。
映画『パッチギ!LOVE&PEACE』(2007年)で井筒監督作品に出演し、今回『無頼』での再タッグにも注目です。
小木茂光
貫禄ある雰囲気が毎回役にぴったりハマる小木茂光さんは、1984年から哀川翔さんや柳葉敏郎さんなどが所属する路上パフォーマンス集団「一世風靡セピア」のリーダーとして活躍していました。
グループ解散後は俳優として、冷徹なエリート役や会社の重鎮役などでさまざまな作品に出演しています。
近年は、主演ドラマ『ネコナデ』(2008年)で会社でのストレスを猫に癒してもらう人事部長役、映画『恋する男』(2020年)では2人の女性に心をときめかす男・小田光男役で主演を果たすなど、これまでのイメージを覆すような役どころも好演しています。
まとめ
今回は12月公開予定の映画『無頼』のキャストについてお伝えしました。
迫力ある昭和のアウトロー群像劇にご期待ください!