今回は、各界から絶賛の声が寄せられている映画『おらおらでひとりいぐも』の豪華キャストや、気になるロケ地について調べてみました。
『おらおらでひとりいぐも』のあらすじと注目ポイント
75歳、一人暮らしの桃子さん。
55年前に結婚のため上京し、主婦として家族に尽くしてきました。
子育てが終わりやっと夫とのんびり暮らせると思っていた矢先、突然夫に先立たれ一人孤独な日々を送ることとなってしまいました。
そんな中、身体からジャズセッションのように湧き上がる”心の声”が「寂しさ1」「寂しさ2」「寂しさ3」となって姿を現し、にぎやかで壮大な生活が始まります・・・。
本作は、夫に先立たれ孤独な日々を送っていた中で小説を書き始めたという若竹千佐子さんの芥川賞受賞作が題材となっており、『南極料理人』(2009年)で有名な沖田修一監督がメガホンを取りました。
日本を代表する大女優田中裕子さん(65歳)が75歳のおばあちゃんを演じるという驚きの設定にもかかわらず、とてもしっくりくる演技力にも注目です!
ロケ地は?どこで撮影されたの?
本作のロケはさまざまな場所で行われていて、各シーンに合った素敵な名所が使用されています。
原作者である若竹千佐子さんの出身地・岩手県遠野市もその一つです。
桃子さんが森を散歩するシーンで使われたのは「ひので野鳥の森自然公園」。
東京都とは思えない自然豊かな散策スポットです。
栃木県フィルムコミッション公式Twitterでは、「栃木市おおひら歴史民俗資料館」が使用されたことが報告されています。
また、桃子さんがステージで歌を披露するシーンには横浜市元町にある「Cliff Side」が使用されています。
とても雰囲気があってレトロな空間がストーリーにピッタリです。
『おらおらでひとりいぐも』の主要キャスト

- 田中裕子(桃子さん役)
- 蒼井優(昭和の桃子さん役)
- 東出昌大(周造役)
- 濱田岳(寂しさ1役)
田中裕子(桃子さん役)
主演の田中裕子さんは、独り暮らしの現在の桃子さんを演じました。
1978年に女優のキャリアをスタートさせた田中裕子さんは、1981年に『ええじゃないか』『北斎漫画』で日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、新人俳優賞をW受賞しました。
魅惑的な女性を演じた『天城越え』(1983年)ではモントリオール世界映画祭で主演女優賞を受賞するなど世界的にも実力が注目されています。
近年ではお母さん役の代名詞としても知られる大女優ですが、『共食い』(2013年)『ひとよ』(2019年)、国際共同制作・特集ドラマである『太陽の子』(2020年)などの作品で毎回存在感を放ち、それぞれタイプの違った母親役を好演しています。
蒼井優(昭和の桃子さん役)
桃子さんの10~20代を演じた蒼井優さん。
透き通るような美しさと抜群の演技力でさまざまな作品に出演しています。
明るいキャラクターを演じた『フラガール』(2006年)は大ヒットとなり、ブルーリボン賞主演女優賞をはじめ、数々の賞を総なめにしました。
問題を抱えた主人公を体当たりで演じた『彼女がその名を知らない鳥たち』(2017年)では日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞。
役作りを徹底するプロ意識の高い女優さんです。
東出昌大(周造役)
桃子さんの夫役として出演した東出昌大さんは、映画化もされた『コンフィデンスマンJP』シリーズでの”ぼくちゃん”役で広く知られる俳優さんです。
モデルとして活動していた中、2012年『桐島、部活やめるってよ』で俳優デビューすると、翌年は朝ドラ『あまちゃん』『ごちそうさん』に連続で出演するなど大ブレイク。
2021年にも徳川慶喜役で出演する『峠 最後のサムライ』の公開が控えている売れっ子俳優です。
濱田岳(寂しさ1役)
桃子さんの心の声として突然姿を現す「寂しさ1」を演じた濱田岳さんは、10歳のころから子役としてキャリアをスタートさせると『3年B組金八先生』の第7シリーズ(2004年)で狩野伸太郎役として主要キャストを務め、注目を浴びました。
近年も森田剛さん主演のクライムサスペンス映画『ヒメノアール』(2016年)や阿部サダヲさん主演のコメディ映画『殿、利息でござる!』(2019年)などさまざまなジャンルの話題作に引っ張りだこの個性派俳優です。
まとめ
数々の映画祭に出品され、批評家から絶賛されている『おらおらでひとりいぐも』。
今回はそんな注目映画のキャストと魅力的なロケ地をご紹介しました。
田中裕子さんを筆頭に実力派がそろった本作で、桃子さんの自分らしい生き方を参考にしてみてください。