辻村深月さんのヒューマンミステリー小説を映画化した『朝が来る』が公開されています。
特別養子縁組という制度を取り上げた本作は、視聴者の目にどのように映ったのでしょうか。
評価をまとめてご紹介していきたいと思います。
映画『朝が来る』のあらすじと注目ポイント
栗原清和と妻の佐都子は結婚後なかなか子どもに恵まれず、周りから心無い言葉を受けていました。
不妊の原因を調べるため夫婦で病院を訪れると、結果は夫の清和の無精子症が原因だと判明します。
一時は夫婦で生きていく道も選んだ2人でしたが、テレビで「特別養子縁組団体」の存在を知ります。
それは、出口のないトンネルを歩き続けていた清和と佐都子に一筋の光が見えた瞬間でした。
その後、「朝斗」と名付けた男の子を迎え入れ6年たったある日、一本の電話がかかってきます。
それは6年前、当時14歳で朝斗を産んだ母親のひかりからでした。
「子どもを返してください」そう言って尋ねてきたひかりの姿は、初めて会った時とは変わってしまっていました。
朝斗を産んだ後のひかりの人生を知った清和と佐都子は、彼女の目的が分からず戸惑いを見せます。
そしてひかりの過ごしてきた人生と、朝斗に対する2人の母の愛が交わっていきます・・。
映画『朝が来る』の評価・感想はどんな感じ?

河瀬監督の作品ということや原作小説の存在などから、公開前から期待値が高かった本作。
多くの高評価の意見から少なからずあった低評価の意見まで、まとめてご紹介していきます!
映画『朝が来る』に高評価を与えている人たちの感想
辻村深月氏の素晴らしい原作を映画化するに当たって、2人の母親を繋ぐ「朝斗」の眼差しが必要だと強く感じたという河瀬監督に喝采を送りたい。
引用元:https://eiga.com/movie/91312/
気持ちの描写ひとつひとつが
とてもゆっくりと丁寧に、
さらに綺麗な景色と共に流れていきます。
長時間ですが、私はこういう河瀬監督が大好きです。
引用元:https://eiga.com/movie/91312/review/
光や海や空、森などの自然をふんだんに映像に盛り込み、心情描写とリンクさせるスタイルや、ドキュメント的な客観的な視点からの撮影など、独特ながらとても効果的で納得のいくものでした。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/370591/review/493/?c=11&sort=lrf
映画を見終わった後でも、あの夫婦、あの人たちみんながこの実世界を生きているような感覚になる。この世界と映画の世界は地続きだという感じが拭えない、それほどにこの映画はとてもとてもリアルだ。
引用元:https://filmarks.com/movies/84446
一方ではこんな低評価も。。
ミステリーとして成立してないし、単純に養子縁組に悩む家族の物語でよかったのでは
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/370591/review/479/?c=13&sort=lrf
重たい内容だが、もっと判りやすくしてもらいたい感じ
女だけが損すると、見終わって感じた
引用元:https://eiga.com/movie/91312/review/all/4/
ただ肝心のストーリー構成が残念すぎます。だらだらしすぎて結局伝えたいものも感動ポイントも伝わって来ませんでした。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/370591/review/284/?c=45&sort=lrf
映画『朝が来る』が賛否両論な訳を考えてみた
現代の日本が抱える問題と真剣に向き合い、キャスト陣の心情を情景や音で見事に表現した河瀬監督の手腕に高評価を付けた方が多く、自然と感情移入してしまったという視聴者の感想が寄せられていました。
しかし、ミステリーとうたっているにも関わらずその要素が少なく、ミステリーを期待していた視聴者に物足りなさが残ってしまったという点が、賛否両論の意見につながってしまった理由のようです。
まとめ
以上、映画『朝が来る』の評価をまとめてみました!!
世界で高い評価を受ける河瀬監督と実力派俳優たちが描く本作は、家族の素晴らしさとはかなさを丁寧に表現した感動のヒューマンドラマに仕上がっているようです。