手塚治虫さんの漫画を実写化した映画『ばるぼら』。
2020年11月20日から「シネマート新宿」「ユーロスペース」他で上映中です!
稲垣吾郎さんや二階堂ふみさんなど気になるキャストが勢ぞろいの、愛と狂気の入り混じったミステリアスで情緒的な映画です。
映画『ばるぼら』のあらすじと注目ポイント
人気小説家・美倉洋介(稲垣吾郎)が出会ったのは、酔っ払ったホームレスのような少女ばるぼら(二階堂ふみ)でした。
気まぐれでばるぼらを連れて帰り、大酒飲みで奇妙なばるぼらとの共同生活が始まります。
ばるぼらの奇妙な魅力に不思議と美倉の手は動きだし、新たな小説を創造する意欲が湧き起こります。
芸術家として悩み、成功し、名声を得るも破滅し、堕ちていく美倉…果たしてばるぼらは美倉が狂気の末に見た幻なのか、それとも現実の女性なのか。
美しくも狂気にみちた世界観を、ウォン・カーウァイ作品で知られる撮影監督クリストファー・ドイルと手塚眞監督がタッグを組み描き出します。
映画『ばるぼら』の主要キャスト

苦悩と狂気にさいなまれる小説家美倉洋介を稲垣吾郎さんが演じ、酔っ払いの不思議な少女・ばるぼらを演じるのは二階堂ふみさんです。
稲垣吾郎(美倉洋介役)
1988年男性アイドルグループ「SMAP」としてデビュー。
1989年にNHK朝の連続テレビ小説『青春家族』で清水美砂さん演じる阿川咲の弟役を演じ、ドラマデビューを果たします。
1992年にドラマ『二十歳の約束』で初主演、翌年映画『プライベート・レッスン』で初主演を果たすなど続々と話題作に出演していきます。
『名探偵明智小五郎』シリーズの、
- 『名探偵明智小五郎 「陰獣」』(1998)
- 『名探偵明智小五郎 「エレベーター密室殺人」』(2000)
で明智小五郎役を演じ、また名探偵金田一耕助シリーズ、
- 『犬神家の一族』(2004)
- 『八つ墓村』(2004)
- 『女王蜂』(2006)
- 『悪魔が来りて笛を吹く』(2007)
- 『悪魔の手毬唄』(2009)
では金田一耕助役を演じています。
近年も映画『クソ野郎と美しき世界「ピアニストを撃つな!」』(2018)、『半世界』(2019)、『海辺の映画館―キネマの玉手箱』(2020)に出演するなど大活躍です。
二階堂ふみ(ばるぼら役)
『沖縄美少女図鑑』Vol.4掲載のグラビアでデビューし、「ニコラ」の専属モデルとして活動していました。
2007年、ドラマ『受験の神様』で女優デビューを果たし、役所広司さんの初監督映画『ガマの油』(2009)でオーディションを経てヒロイン役に抜てきされます。
園子温監督作品『ヒミズ』(2012)では共演の染谷将太さんとの体当たりな演技が評価され注目を浴びます。
同作は第68回ヴェネツィア国際映画祭に出品され、二階堂ふみさんは染谷将太さんとともに最優秀新人賞にあたるマルチェロ・マストロヤンニ賞を日本人として初めて受賞しました。
『エール』(2020年前期)でNHK連続テレビ小説に初出演し、主演の窪田正孝さんの妻役を好演。
「第71回NHK紅白歌合戦」で紅組司会を担当することも決まりました。
渋川清彦(四谷弘行役)
「KEE」という芸名でファッションモデルとしてキャリアをスタートし、「MEN’S NON-NO」などのファッション誌で活動していました。
1998年、豊田利晃監督の映画『ポルノスター』でデビューし、以降『青い春』(2002)、『ナイン・ソウルズ』(2003)、『空中庭園』(2005)など豊田利晃監督作品には欠かさず出演しています。
2006年に現在の芸名である渋川清彦に改名。
「渋川」は自身の生まれ故郷である群馬県渋川市からとったそうです。
映画『横道世之介』(2013)、『ジョーカー・ゲーム』(2015)、『俺物語!!』(2015)など話題作に数々出演する他、『止められるか、俺たちを』(2018)、『菊とギロチン』(2018)などの小規模映画まで幅広く活躍する個性派俳優となりました。
石橋静河(甲斐加奈子役)
俳優の石橋凌さんと原田美枝子さんを両親に持ち、姉はシンガーソングライターの優河さん。
コンテンポラリーダンサーとして活動した後、役者の道へ進みました。
『銀河鉄道の夜 2015』で舞台に初出演、女優デビューを果たします。
池松壮亮さんとW主演を務めた『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017)の演技が評価され、ブルーリボン賞新人賞をはじめ多くの新人賞を受賞し注目されました。
映画『きみの鳥はうたえる』(2018)、『生きてるだけで、愛。』(2018)など小規模映画で頭角を現し、銀杏BOYZ 『いちごの唄』をイメージして作られた映画『いちごの唄』でヒロイン天野千日(あーちゃん)を演じ話題となりました。
美波(里見志賀子役)
フランス人の父と日本人の母を持ち、モデル・女優として活躍中の美波さん。
女優デビューは藤原竜也さん、栗山千明さん、柴崎コウさんなどが出演した大人気シリーズ『バトル・ロワイアル』(2000)で、山本太郎さん演じる川田章吾の恋人役を演じています。
一条ゆかりさん原作の大人気漫画のドラマ化『有閑倶楽部』(2007)での剣菱悠理役で一躍注目を浴び、映画『さくらん』(2007)、『デトロイト・メタル・シティ』(2008)、『アフロ田中』(2012)と話題作に続々出演します。
今後の待機作として、水俣病の取材を行ったアメリカ人カメラマンをジョニー・デップが演じる映画『ミナマタ』に出演しています。
まとめ
以上、映画『ばるぼら』のキャストを紹介しました。
手塚治虫さんが描いた大人の漫画をベースに、愛と狂気の入り交じった独特の世界観をぜひ劇場でご覧ください。
ばるぼらを演じる二階堂ふみさんの不思議な魅力、落ちていく小説家を演じた稲垣吾郎さんの演技も見どころです。