2020年11月20日より公開の映画『家なき子 希望の歌声』。
1878年発表の原作をフランスを舞台に実写映画化したものです。
今回は、そんな『家なき子 希望の歌声』の主要キャストをあらすじとともにご紹介します!
映画『家なき子 希望の歌声』のあらすじと注目ポイント
1878年、フランスの作家エクトール・アンリ・マロによって発表された『家なき子』。
日本でも3度アニメ化され、ご存じの方も多いのではないでしょうか。
実写映画化に当たり、『家なき子 希望の歌声』では「音楽」が大きな要素として加えられました。
田舎の農村で優しいママ(リュディビーヌ・サニエ)と貧しいながらも幸せな生活を送っていた少年レミ(マロム・パキン)。
数年ぶりに出稼ぎから帰ってきたパパ(ジョナサン・ザッカイ)から、自分は10年前にパリで高級な産着にくるまれ捨てられていたところを拾われた赤ん坊だと知らされます。
出稼ぎ中にレミが金持ちの家の子だという算段が外れたパパは、レミを旅芸人のヴィタリス(ダニエル・オートゥイユ)に売ってしまうのです。
しかし、ヴィタリスはレミの類まれなる歌の才能にほれ込み、歌と字の読み書きを教えてくれ、二人は絆を深めていきます。
そんな中、旅をするレミとヴィタリスたちを次々と困難や衝撃が襲ってきます。
果たして、レミを待ち受ける運命とはー。
映画『家なき子 希望の歌声』の主要キャスト

レミ・・・マロム・パキン
ヴィタリス・・・ダニエル・オートゥイユ
バルブラン夫人・・・リュディヴィーヌ・サニエ
マロム・パキン(レミ役)
本作のオーディションで見事、初の映画出演を射止めたマロム・パキン。
本作出演の前には、パリ・オペラ座合唱団でボーイ・ソプラノの歌手としてトレーニングを受けており、『ヘンゼルとグレーテル』などオペラ公演の舞台でコーラスを披露していました。
しかし、声変わりを機にテレビCMなどに出演を始めます。
『家なき子 希望の歌声』の後には、ジュリアン・ラプノー監督の『Fourmi』(2019)でサッカー少年を演じ、アニメーション映画『プレイモービル マーラとチャーリーの大冒険』(2019)のフランス語版ではチャーリー役の吹き替えを担当し歌も披露しました。
本作の重要な要素である「音楽」に欠かせない一人となっています!
ダニエル・オートゥイユ(ヴィタリス役)
オペラ歌手だった父親の影響もあり、幼い頃から舞台に立っていたダニエル・オートゥイユ。
1970年ごろからテレビや映画にも出演を始め、1980年に公開されたコメディ映画『ザ・カンニング/IQ=0』で注目を集めます。
『愛と宿命の泉PARTⅠ フロレット家のジャン』(1986)では、セザール賞及び英国アカデミー賞の主演男優賞を獲得しました。
その後も、
- 『愛と宿命の泉PARTⅡ 泉のマノン』(1986)
- 『僕と一緒に幾日か』(1988)
- 『愛を弾く女』(1992)
- 『八日目』(1996)
- 『橋の上の娘』(1999)
- 『サン・ピエールの生命』(1999)
- 『メルシィ!人生』(2000)
- 『あるいは裏切りという名の犬』(2004)
- 『隠された記憶』(2005)
- 『ぼくの大切なともだち』(2006)
- 『修道士は沈黙する』(2016)
など、多くの映画に出演しさまざまな賞を受賞しています。
リュディヴィーヌ・サニエ(バルブラン夫人役)
幼少の頃から演劇学校に通い演技の腕を磨いてきたリュディヴィーヌ・サニエは、1989年『夫たち、妻たち、恋人たち』で映画デビューを飾ります。
2000年の『焼け石に水』で好演した奔放な少女役がピタリとハマり、一躍人気女優の仲間入りを果たしました。
その後、密室ミステリー映画『8人の女たち』(2002)でセザール賞有望若手女優賞にノミネート、さらにベルリン国際映画祭では銀熊賞を受賞しました。
その他の出演作に、『スイミング・プール』(2003)、『ピーター・パン』(2003)、『ラブ・クライム 偽りの愛に溺れて』(2010)、『愛のあしあと』(2011)、是枝裕和監督の『真実』(2019)など多数です。
『Fourmi』(2019)では、レミ役のマロム・パキンと再共演しています。
まとめ
壮大で多彩な音楽、フランスの美しい風景、そして実力あるキャスト陣でお送りする『家なき子 希望の歌声』!
フランス映画らしい叙情感あふれるストーリーに、きっとあなたも感動で心が揺さぶられるはずです。