若竹千佐子さんのベストセラー小説を実写化した映画『おらおらでひとりいぐも』が公開されています。
1人の女性が歩んだ人生と老後の過ごし方を描いた本作に、視聴者はどのような評価を付けたのでしょうか。
感想とまとめてご紹介していきます。
映画『おらおらでひとりいぐも』のあらすじと注目ポイント
55年前、生まれ育った故郷を飛び出し上京した桃子さん。
それからの東京での生活に右往左往しながらも、結婚し2人の子どもを育て上げます。
旦那に先立たれ子どもたちが巣立ってからは、1人暮らしをしながら平凡な毎日を送っていました。
寂しさを紛らわすかのように自分の心の声に話しかけるようになった桃子さんの頭の中では、たくさんの人たちが好き勝手な発言をしながらにぎやかに過去を思い返していくようになります。
そして、嫁いでから疎遠だった娘が孫を連れて遊びに来る姿に喜びを感じる一方で、娘や息子の人生を自分が狭めていたのではないかと感じます。
そんな桃子さんが本を読みあさりながら46億年の歴史ノートを作成しているうちに、物事に対してその意味を探求していくようになります。
すると、ひとり孤独を感じながら生きてきた桃子さんにとって、それからの毎日がにぎやかな毎日へと一変していくのでした。
映画『おらおらでひとりいぐも』の評価・感想はどんな感じ?

75歳の女性を中心に描かれたストーリーは「彼女の立場だったら」と感情移入した視聴者と、老後の生活とはほど遠い若者にどんな感想を抱かせたのでしょうか。
映画『おらおらでひとりいぐも』に高評価を与えている人たちの感想
自由がほしいけど愛も安定もほしくて、いい歳になってももがいてる様子がリアルで胸に刺さってくる。
引用元:https://eiga.com/movie/92537/review/
独りっきりのおばあちゃんの、なんでもない日々だけど、過去との対話と愛する人のいる世界を信じる気持ちが見せてくれるファンタジーが永遠を感じさせてくれた。
老いも孤独も楽しみになったかも。
引用元:https://filmarks.com/movies/88690
所々、笑えるシーンがあって、そして、あるあるなエピソードもあって、笑いと物悲しさが入り混じった映画だった。
引用元:https://filmarks.com/movies/88690?page=2
自分はもう40を超えていて、母が主人公の年齢と近いこともあって、途中からは涙を滝のように流しながら見ていた。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/371343/review/218/?c=10&sort=lrf
一方ではこんな低評価も。。
老いの孤独をユーモアに描いた作品だと思って見ました。
淡々としてるんだけど、途中意味もなく騒々しくなったり、何が伝えたいのかが私には理解できませんでした。
引用元:https://eiga.com/movie/92537/review/
まずは話の目的が最後までわからん。いつ終わってもおかしくないような展開なので非常に長く感じる。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/371343/review/260/?c=3&sort=lrf
刺激の少ない内容だけに、コンパクトにまとめてほしかった。
引用元:https://movies.yahoo.co.jp/movie/371343/review/137/?c=21&sort=lrf
映画『おらおらでひとりいぐも』が賛否両論な訳を考えてみた
やはり「もし自分だったら」と自分の老後を考えながら視聴した方にとって、主人公の桃子さんの生き方に感激した方が多く、高評価につながっていたようです。
一方で、その桃子さんの生活をたんたんと描いているストーリーに「長かった」という感想も多く、盛り上がりに欠ける内容に低評価も寄せられていました。
年齢層で映画の見え方に違いが出たことが、賛否両論の意見につながった理由なのではないでしょうか。
まとめ
映画『おらおらでひとりいぐも』についてご紹介させていただきました♪
年齢層によって評価が分かれてしまった本作ですが、「自分だったら」と置き換えながら視聴すると、より楽しめる作品になっているようです。