フランシス・ハ

introduction

  • "映画の奇跡!"――2013年、とある小規模映画がアメリカ中の映画ファンを熱狂させた。その映画のタイトルはなんとも不思議な『フランシス・ハ』(原題:Frances Ha)。アメリカで公開されるや否やニューヨーク・タイムズ、ロサンゼルス・タイムズなどの辛口批評家筋から絶賛され、あのタランティーノ監督が"2013年の映画ベスト10"に選出し、「アメリカン・サイコ」などで知られる作家ブレット・イーストン・エリスが「本気で好き」とツイートするなど、多くの映画ファンを魅了してやまない快作がついに日本公開!
    監督は『イカとクジラ』(05)でアカデミー賞脚本賞にノミネートされ、ウェス・アンダーソン監督とタッグを組み『ライフ・アクアティック』(04)、『ファンタスティックMr.FOX』(09)などの脚本を手がけて来たノア・バームバック。主演は共同脚本も担当し、バームバックの私生活のパートナーであるグレタ・ガーウィグ。本作で2014年ゴールデン・グローブ賞女優賞にノミネートされ、主演オファーが相つぎ、一躍"時の人"となった。共演には2015年公開予定『スターウォーズ エピソード7』の悪役に抜擢されたアダム・ドライバー、イギリスのミュージシャン・スティングの娘ミッキー・サムナーなど、若手注目株が集結した。
  • 『フランシス・ハ』はバームバック監督が生まれ育ったニューヨークへの愛と、ウディ・アレンの『マンハッタン』(79)をはじめとする様々な映画へのオマージュが詰まった、愛すべき爽やかな作品。温かいタッチのモノクロ映像で捉えられた現代のニューヨークは、時代を感じさせず、まるでフランス・ヌーヴェルヴァーグの巨匠トリュフォーが映し出したパリのようにロマンティックで美しい。
    また、本作で話題となったのはサントラ音楽の絶妙なチョイス。主題歌はデヴィッド・ボウイの「モダン・ラブ」。ヒロインがこの曲に合わせてニューヨークの街を軽やかに疾走するシーンが鮮烈な印象を残す。また、ポール・マッカートニーの1980年の未発表曲で、アルバム「マッカートニーII」のリマスター発売でボーナストラックとして2011年に初めて公式に発表された曲「Blue Sway」がサントラとして採用されているほか、トリュフォー作品等ヌーヴェルヴァーグでお馴染みのジョルジュ・ドルリューのキュートな楽曲が彩りを添えている。 踊って、笑って、走って、すっ転んで。86分後、誰もが、きっときっと元気になれる。

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